僕は毎日、AIにいろいろな文章を書かせています。
こちらが思ってもいなかったような、いい言葉が出てくることがよくあります。
たとえば、「いくつになっても学び直しをするのに遅いことはない」という一文があったとします。
言葉としては、まったくその通りだと思います。
ただ、そのままだと、「正論!」で終わってしまいます。
その一文には、書いた側の裏づけがないから。
いい言葉を書くところまでは、AIのほうが早い
AIは、いくらでもきれいな言い方を出してきます。
学び直しに遅いことはない、というのもそうです。
言葉としては正しいのでしょうし、読んで嫌な気持ちにもなりません。
ただ、それを読んだ人が、腑に落ちたとか、自分もそうだとか、そうかやってみようかと思うところまでは、なかなか届かないような気がします。
その言葉を書いた側に、実際に学び直した経験がない場合は特に。
僕がその一文を自分の名前で出すなら、僕自身が学び直したときのことを足さないといけないわけです。
で、そこで足せるものを持っているかどうか。
これが、シニアだとけっこう持っているのです。
57歳で学び始めて、2年かけて資格を取りました
僕がコーチングを学ぼうと思ったのは、57歳のときです。
そこから2年かけて、プロの資格を取りました。
そして、その資格で、65歳の今、プロ・コーチを名乗ることができています。
(あれ?言ってましたっけ?僕、国際コーチング連盟準拠のカリキュラムで学び、日本プロコーチ認定評議会の試験に合格したプロ・コーチなんです)
学びは早くからやるに越したことはないのでしょう。
それでも、めぐり合わせやタイミングで学べないまま過ぎてきたことは、僕にはたくさんあります。
そういうものは、あとから学び直しても遅くはなかったのだなと、今になって思うわけです。
だから、学び直しに遅いことはない、と僕が書くときには、この57歳からの2年が背景にあります。
同じ一文でも、そこがあるのとないのとでは、別のものになるのだろうと思うのです。
そのような「足せるもの」がシニアにはたくさんあるんですよ。
クイーンのブライアン・メイは、30年以上あとに大学へ戻っています
学び直しの話で思い出すのが、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイです。
彼はもともと、宇宙物理学の博士になるために大学で学んでいました。
ところがクイーンが売れてしまったので、学問の道を1974年に中断しています。
そこから30年以上たった2007年、彼は大学へ戻って学び直し、60歳で博士号を取りました。
そのあと、NASAのニュー・ホライズンズ計画の科学チームにも加わっています。
この話をただの有名人のエピソードとして読むか、自分にも起こりうることとして読むかは、読む側の年齢でかなり変わるのだろうと思います。
もちろん、僕はもう、完全に後者として読んでいますけれども。
経験の厚みだけは、シニアのほうが持っている
AIが出してくる文章は、これからどんどん上手くなっていくのでしょう。
そこで勝負しようとしても、あまり分はなさそうです。
ただ、その文章を裏づけるものは、その人が実際にやってきたことの中にしかないようです。
そして、それを厚く持っているのは、長くやってきた側です。
57歳から学び直した2年も、ブライアン・メイの話を自分のこととして読める感覚も、若いうちには持ちようがないものです。
なので、AIを動かす土台という意味では、シニアはけっこう有利な場所にいるのではないかと思っています。
だから、シニアはAIエージェント使え!と思ってます。(「じいさんはAntigrabity使え」という本もだいたことあるww)
AIに書かせる量が増えるほど、自分が実際にやったことを確かめる回数が増えました。
今のところ、まだ書けることは残っていそうです。
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